中国武術技術等級制度考試

東方健身院は2004年春5周年を迎えたのを機に中国武術技術等級制度考試をスタートし、その制度に則った考試(試験)を同年5月に第一届、その後隔年実施で第二届・第三届を、そして2009年には当院設立10周年を記念して第四届と実施してまいりました。その後、それまで実施された考試を振り返り、考試受験者の向上心や技術の到達度を見て毎年実施しても問題がないこと、十分に技術などが到達していないで良くない結果となった受験者によりチャンスを増やすことなどを勘案し、2010年10月実施の第五届より毎年実施に移行しました。
また、当院の設立趣旨である、伝統ある中国武術の確かな技術を通して精神と肉体の健康・その更なる向上を目指すために、2009年より当院付属中国武術研究院(付属研究院研究会のページ参照)を発足し、考試各種目合格者で相当程度のレベル保持者による年4回の研究会実施や、2011年度より当院の趣旨に賛同する活動団体の加盟制度も設け、この技術等級制度考試がより良いものとして広がりを見せています。
当日の考試では、上海より主席審査官として当院顧問邵英兼老師を招き、当院院長邵馬老師・同副院長田村老師を考試審査官に、若干名の助理審査官を加え的確な目で愛好者の技術を判定いたします。


下記にこの制度について簡単にご紹介します。まず、当院教室において開講している種目を次のように各種目の難度・星級で分類します。

          1.初級套路種目<簡化24式太極拳・32式太極剣>   第一星級から第三星級

    2.中級套路種目<42式太極拳競賽套路・42式太極剣競賽套路・楊式規定套路>第一星級から第四星級

      3.上級套路種目<伝統陳式太極拳・伝統楊式太極拳・八卦掌・形意拳>第一星級から第五星級

              また、それぞれの星級の数は次のように到達レベルを表わします。

                    第一星級から第二星級は初級レベル

                    第三星級から第四星級は中級レベル

                    第五星級は上級レベル

初級套路種目は飛び級受験できますが、その他の種目は第一星級から受験します。ただし、上級套路種目は第二星級あるいは第四星級合格後は連続して毎年受けることが出来ず、合格認定後考試受験は1回以上あければさらにその上の星級が受けることができます。また、上級套路種目は第五星級取得後厳正な審査を経て老師と師弟関係を結べることがあります。なお、2022年第十五届考試は新型コロナウイルス肺炎の流行の影響により2023年4月現在実施は未定です。今後の状況に変化が出るようなことがあれば告知いたします。

                 第十四届東方健身院中国武術技術等級制度考試審査官
                      邵英兼主席審査官(中央右)
                邵馬インズー審査官(中央右)  田村嘉璽審査官(中央左)  
        山口晴朗伝統楊式太極拳助理審査官(左端) 田中尚子伝統陳式太極拳助理審査官(右端)